2019年9月28日のベトナム統計総局のプレスリリースによると、世界経済の成長は鈍化しているにもかかわらず、同国の2019年1~9月期のGDPは、前年同期と比較して6.98%増加した。これは過去9年間で最も高い増加率だ。
主要経済セクター3分野で見てみると、「鉱工業・建設業」が最も高い成長率(9.36%)で、「サービス業(6.85%)」、「農林水産業(2.02%)」と続く。中でも、製造業は11.37%の成長を見せ、「鉱工業・建設業」分野全体の成長において重要な役割を果たした。さらに、ここ数年マイナス成長で低迷していたが、鉱業は2.68%の成長と僅かではあるがプラスに転じた。貿易額に関しては、合計輸出額は1,943億ドル(約4,509兆ドン)で、前年同期と比較して8.2%、合計輸入額は1,884億ドル(約4,372兆ドン)で8.9%の成長を見せた。
詳細は、以下をご参照ください。
ベトナム統計総局によると、2018年の1人当たりGDPは前年比8.3%増の2,587米ドルであった。GDP増加に伴い、1人当たりの医療費も増加、2016年には2011年比で38%増の約123米ドルとなっている。
医療サービスに対する需要は、急速に進む高齢化を背景に、今後さらに増加していくとみられる。ベトナムは世界で最も急速に高齢化が進む国の一つであり、全人口に占める60歳超の割合は2011年に9.9%、2018年11.9%、2030年には17.5%に達すると予測されている。インドネシアで2015年8.2%、2030年13.2%、フィリピンで2015年7.3%、2030年10.3%との予測をみると、ベトナムの高齢化がいかに早いかが分かるだろう。
続きは、以下をご参照ください。
ASEAN経済通信「よむベトナムトレンド」
SankeiBiz「よむベトナムトレンド」
ベトナム政府はキャッシュレス決済を奨励し、2020年までに国内の現金取引比率を10%未満に減らすことを目標に掲げている。この目標のため具体的な施策も採られており、水道、電気、電話、通信サービスプロバイダの内、少なくとも70%が、個人や世帯によるキャッシュレス決済に対応するよう求めている。
消費者視点で見ると、人口の70%が35歳未満と若く、新テクノロジーが受け入れられやすい下地があり、新しい消費習慣への順応も早い。例えば、ベトナムでのeコマースでの支払方法が変化している。約500人を対象としたVISAの調査によると、83%が少なくとも月1回はオンラインショッピングをしており、支払いに代引きを選択した割合は91%(2015年)から70%(2018年)に減少している。
続きは、以下をご参照ください。
ASEAN経済通信「よむベトナムトレンド」
SankeiBiz「よむベトナムトレンド」
項目 | ハノイ | 前年同期比 |
---|---|---|
域内総生産 | 15.28 | 7.21%増 |
工業・建設業 | – | 8.38%増 |
サービス業 | – | 6.66%増 |
農林水産業 | – | 1.15%増 |
鉱工業生産指数 | – | 7.3%増 |
加工産業 | – | 7.4%増 |
電力生産・流通 | – | 8.0%増 |
水道・廃棄物処理 | – | 7.4%増 |
鉱業 | – | 28.6%減 |
輸出総額 | 7.21 | 105.4%増 |
輸入総額 | 15.75 | 4.6%増 |
投資資本総額 | 6.18 | 12%増 |
地方予算歳入 | 6.58 | 12.8%増 |
地方予算支出 | 1.45 | 9.1%増 |
2019年7月16日の為替レート(ベトナム国家銀行):1USD = 23,260ND
項目 | ホーチミン | 前年同期比 |
---|---|---|
域内総生産 | 26.22 | 7.61%増 |
工業・建設業 | – | 1.54%増 |
サービス業 | – | 4.79%増 |
農林水産業 | – | 0.04%増 |
鉱工業生産指数 | – | 7.0%増 |
加工産業 | – | 7.0%増 |
電力生産・流通 | – | 8.7%増 |
水道・廃棄物処理 | – | 1.1%増 |
鉱業 | – | 29.2%増 |
輸出総額 | 18.02 | 10.1%増 |
輸入総額 | 20.46 | 4.2%増 |
投資資本総額 | 8.57 | 14.8%増 |
地方予算歳入 | 1.41 | 15%減 |
地方予算支出 | 1.01 | 6.7%増 |
2019年7月16日の為替レート(ベトナム国家銀行):1USD = 23,260ND
Statista社のデータによると、ベトナムの化粧品市場規模はASEAN地域で第6位となる。2019年の売上高はスキンケア用品で3億4,100万ドル、メイクアップ用品で1億200万ドルとなり、また、CAGR(年平均成長率)は2023年まで、各2.9%、6.1%と予測されている。牽引要因は、急速な経済成長を背景とした中流層(1日当たり15ドル以上の支出が可能な層)の増加にあり、世界銀行によれば、2026年までに約3,120万人に達すると予測されており、化粧品市場は今後も成長が見込まれる。
続きは、以下をご参照ください。
ASEAN経済通信「よむベトナムトレンド」
SankeiBiz「よむベトナムトレンド」
ベトナムの電力需要は、2021年から2030年までCAGR(年平均成長率)8~8.5%で6,320億kWhまで急増すると予測されている。これまで、電力生産は長年に渡り石炭、水力、ガスを利用してきたことから、政府は再生可能エネルギーの開発を長期的に重要な戦略の一つとして考えている。
2016年3月、第7次国家電力マスタープランが改定され(首相決定428/QĐ-TTg号)、2030年の総発電量に占める再生可能エネルギー(小規模水力、風力、太陽光、バイオマス)の割合を10.7%まで押し上げる計画を発表。特に太陽光発電については、2020年0.5%(総容量850MW)、2030年3.3%(同12,000MW)と急増させる計画となる。ベトナムは、年平均全天日射量(GHI)1,200~2,000kWh/㎡、東南アジアでは比較的高く、太陽光資源に恵まれていることもあってか、政府は太陽光をより推し進めたい考えだ。
続きは、以下をご参照ください。
ASEAN経済通信「よむベトナムトレンド」
SankeiBiz「よむベトナムトレンド」
ベトナムのクラウドコンピューティング市場の成長が著しい。ベトナム・ソフトウェア・情報技術サービス協会(VINASA)とシンガポールのリー・クアンユー公共政策大学院が2017年に発表した報告書によると、2010年から2016年にかけた6年間、ASEAN内ではベトナムのCAGR(年平均成長率)が最も高く、ASEAN平均49%のところ、64.4%であった。
続きは、以下をご参照ください。
ASEAN経済通信「よむベトナムトレンド」
SankeiBiz「よむベトナムトレンド」
2018年11月、Google Temasekのレポートによると、ベトナムのeコマース(以下、EC)市場規模は2018年で28億ドル、2025年までに150億ドルに達する見込み。2015年から2025年にかけてのCAGR(年平均成長率)は43%。東南アジアでは、ECのアクティブユーザーが1億2,000万人いる中で、ベトナムはインドネシアに次ぐ速さで成長している。成長する市場に対し、アリババ、京東、テンセントといった中国大手EC企業はベトナム最大規模のECサイトLazada、Tiki、Shopeeに資本参加し、また、FPT、Vin Groupなどのベトナム大手企業もSendo、AdayroiといったECサイトを開設し、市場シェアを争っている。
続きは、以下をご参照ください。
ASEAN経済通信「よむベトナムトレンド」
SankeiBiz「よむベトナムトレンド」
ベトナムは、女性労働力率ランキングで世界トップクラスとなった。ILO(国際労働機関)の統計によると、2018年時点での15~64歳の女性労働力率は79%に達し、世界で第12位、東南アジアで第2位であった。また、女性の高い労働参加率に伴い、企業の上級管理職に占める女性割合も36%で、アジア第2位となった(Grant Thornton、Women in Business 2019)。ベトナム社会において、女性が重要な役割を果たしていること、女性と男性の力関係が変化してきていることを示している。
詳細は、以下をご参照ください。